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クマ侵入防止柵

クマ侵入防止柵

相次ぐクマの出没と被害

クマが集落や市街地周辺に住みつき始め、住宅への侵入、人身被害が増加しています。人とクマのすみわけが課題となる中、環境省はクマを指定管理鳥獣に指定し、被害防止に向けた対策の強化を図る方針を示しています。
環境省ホームページ

現行の対策と課題

クマは器用に手足を使えるため、金網柵を容易に乗り越えることができ、柵の高さを上げただけでは十分な侵入防止効果は期待できません。
現状におけるクマ対策は痛みによる恐怖を心理的に訴える「電気柵」が主流です。この電気柵は適切に設置・管理された場合に効果を発揮します。漏電が発生すると電気ショックが弱まり、クマに対する心理的な抑止効果が低下するといわれています。そのため電圧のチェック、草刈りや落ち葉の除去など定期的な管理が欠かせません。

クマ侵入防止柵の開発

そこで、弊社では物理的に侵入を防ぐ柵の開発を実施いたしました。
※株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング様と共同開発

人とクマのすみわけを実現

ゾーニング管理により人とクマの生活圏を分離し、クマ侵入防止柵の設置によって計画の実現が可能となります。

ゾーニングイメージ

実証実験

クマの生態・行動に詳しい石川県立大学の大井特任教授の監修のもと実証実験を実施しました。実証実験により、侵入防止効果および、クマの力に対しても十分な耐久性を発揮することが証明されました。これにより侵入防止性能と構造の信頼性が裏付けされた柵が開発できました。

仕様

クマ侵入防止柵図面

実証実験及び研究データに基づき、クマに関する設計条件を決定しております。
登攀防止板には、高耐食めっき鋼板Zパネル(日本製鉄株式会社・ZEXEED仕様)を採用し、長寿命化により環境負荷低減に貢献します。

設置イメージ

道路

道路からのクマ侵入防止

公園

公園へのクマ侵入防止

施設

施設へのクマ侵入防止

■共同開発会社

ネクスコ東日本エンジニアリングロゴ

■監修

大井徹 石川県立大学特任教授
環境省クマ類保護及び管理に関する検討会委員

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